重賞レース

第25回鎌倉記念(SII)

2026年10月14日

レースガイド RACE GUIDE

1971~1983年はアラブ系3歳馬の重賞として行われていたが、2001年に回次を改めた上でサラブレッド2歳の重賞競走として行われるようになった。
12月に行われる2歳ダート王決定戦・全日本2歳優駿と同条件で行われるトライアルレース。
地方全国交流となった2007年以降、過去19回の勝ち馬は南関東11頭、北海道8頭。
近10年は毎年北海道から参戦してきた馬が連対しており、目が離せない。
【1着馬に全日本2歳優駿への優先出走権を付与】

コースガイド

4コーナーのポケットから発走し最初のコーナーまで500mあり、さほどハイペースにはなりません。差し馬にとってはカーブがきつい3コーナーでうまく立ち回ることが求められます。

  • 分析
    レポート

  • 参考
    レース動画

  • 重賞
    直前情報

  • レース
    レポート

  • 歴代
    優勝馬

北海道所属馬を1頭選び軸に、外枠優勢

※データは過去10年分(2016~2025年)を対象にした。

1・2番人気のいずれかを軸に、6番人気以下に妙味

 1番人気は5勝2着2回、2番人気は2勝2着4回3着1回。2頭揃って連対を外したのは2020年(共に馬券圏外)のみ。馬券の軸はいずれかとするのが良さそう。
 3番人気は1勝2着1回3着3回だが、4・5番人気は合わせて1勝3着3回と物足りない。
 それなら1勝2着3回3着3回の6番人気以下に妙味。
 1・2番人気のどちらか1頭または共に馬券圏外に消えた5回中4回は三連単5桁配当に跳ね上がっている。

【単勝人気別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
1番人気 5 2 0 3 70.0 % 70.0 %
2番人気 2 4 1 3 60.0 % 70.0 %
3番人気 1 1 3 5 20.0 % 50.0 %
4番人気 1 0 1 8 10.0 % 20.0 %
5番人気 0 0 2 8 0.0 % 20.0 %
6番人気以下 1 3 3 51 6.9 % 12.1 %

北海道所属馬から1頭選ぶのが鍵

 北海道所属馬が計23頭の出走で5勝2着5回3着1回で毎年連対している。
 ただ2頭が馬券に絡んだのは2022年の1回のみ。1頭を軸馬として選ぶのが良さそう。
 大井所属馬が1勝2着3回3着1回でこれに続く。
 浦和所属馬は1勝2着1回3着2回、船橋所属馬は1勝2着1回3着1回。
 地元川崎所属馬は2勝3着5回だが、勝った2頭はデビューから3戦全勝だったインペリシャブル、ベアバッキューンで共に1番人気だった。
 一方、3着となった川崎所属馬は3・5・7・7・8番人気。穴に一考。
 なお、北海道以外の他地区所属馬の馬券絡みは無い。

【所属別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
大井 1 3 1 8 30.8 % 38.5 %
船橋 1 1 1 10 15.4 % 23.1 %
浦和 1 1 2 13 11.8 % 23.5 %
川崎 2 0 5 34 4.9 % 17.1 %
北海道 5 5 1 12 43.5 % 47.8 %
他地区 0 0 0 1 0.0 % 0.0 %

牡馬が断然

 勝ち馬は10頭全て牡馬。
 牝馬は2着1回3着2回と劣勢。よほどの能力を備えた馬でない限り厳しいか。

【性別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
牡馬 10 9 8 65 20.7 % 29.3 %
牝馬 0 1 2 13 6.3 % 18.8 %

外枠優勢。1・4枠は恵まれず

 5~8の外枠が7勝2着5回3着6回で優勢。特に5枠は複勝率が50%と押さえておきたい。
 内枠から選ぶなら連対率・複勝率の良い2・3枠(合わせて3勝2着5回)で、1・4枠は共に3着2回のみと狙いにくい。

【枠順別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
1枠 0 0 2 8 0.0 % 20.0 %
2枠 2 2 0 6 40.0 % 40.0 %
3枠 1 3 0 7 36.4 % 36.4 %
4枠 0 0 2 12 0.0 % 14.3 %
5枠 1 3 3 7 28.6 % 50.0 %
6枠 2 1 2 11 18.8 % 31.3 %
7枠 3 0 1 12 18.8 % 25.0 %
8枠 1 1 0 15 11.8 % 11.8 %

前走好走馬、特に4勝馬か3戦全勝馬は信頼大

 馬券に絡んだ30頭中、前走1着だった馬が19頭。前2走共に連対を外していた馬は皆無。
 逆に前走が4着以下だった馬は4頭(内2頭は前走が重賞だった)のみでいきなりの巻き返しは期待しづらい。
 トライアルの若武者賞3着以内からの転戦馬が3勝3着4回と7頭馬券に絡んでいる。ただ2頭馬券に絡んだ事は無い。
 それまでの実績を見ると(北海道・南関東所属馬に限る)、4勝馬は3頭が出走し、2勝3着1回4着以下なし。
 3戦全勝馬は9頭が出走し、3勝2着2回3着1回。4着以下3回だが、その3頭はすべて2025年(1着が3戦全勝馬)。
 4戦以上しての3勝馬は北海道所属馬が4頭で1勝2着1回、南関東所属馬が10頭で2着1回3着1回と信頼度はいまひとつ。
 それなら2戦全勝馬(7頭で1勝2着2回3着1回)の方が良いかもしれない。

ライター:友好春

ウノキボンバイエ
ナイトムーブ
ブラフキャッチ
ルースアグレッシブ

若武者賞(2026年9月10日)

プレミアムチーム

線香花火特別(2026年8月3日)

金子正彦

金子正彦

1962年11月12日 神奈川県出身。
1979年に川崎競馬で騎手デビューし16,482戦1,227勝を挙げて2017年3月に引退。重賞勝ちは東京ダービー(サイレントスタメン)、浦和記念(モエレトレジャー)、桜花賞(ミライ)、ハイセイコー記念(ソルテ)など11勝。
引退後は競馬ブック南関東版でコラム、週刊競馬ブックにて重賞回顧等を執筆。

中川明美

中川明美

競馬ブック南関東担当記者。
新聞紙面にてコラム『南関こんしぇるじゅ』、週刊競馬ブックで『NANKAN通信』、競馬ブックWEBにて『南関あらうんど』等を執筆。週刊競馬ブック南関東S重賞本誌担当。
グリーンチャンネルにて『アタック地方競馬』『ダート競馬JAPAN』に出演中。

第25回鎌倉記念(SII)

注目馬情報

ルースアグレッシブ(牡2歳 浦和・小久保智厩舎)

写真:真鍋元

 4戦3勝。前走の若武者賞では何が何でもという逃げ。最後は5馬身突き離し、改めて素質の高さを感じさせる完勝だった。これまで唯一負けたルーキーズサマーカップでは道中の不利もあった上に初めて揉まれる競馬となり不完全燃焼。終始追い通しでジョッキーの指示にも反応できずにいたのは幼さゆえ。本来持つ能力を出すにはもう少し成長が必要だが、心肺機能は高い。兄エマージングマーケットはルイジアナダービー馬。近親にはBCジュベナイルフィリーズ勝ちのG1馬シービーワイルドがいる米国産馬だ。

「前走は強気で行くしかないと思ったんですが、自分から進んでいく感じではなかった。メンタル面の課題があってまだ荒削りですが、ポテンシャルは高い馬。走ることに集中せずフワフワして前進気勢で走ろうとしないので、促しながらになってしまう。距離が延びるのは問題ないと思います」と笹川翼騎手。

ナイトムーブ(牡2歳 川崎・酒井忍厩舎)

写真:真鍋元

 デビューから味のある競馬をしており、スピード値の高さも魅力だが砂をかぶる経験もしているのは強み。先行争いが激しくなりそうなメンバーで差し脚を発揮しそう。デビュー戦から1周回る競馬を選択。2戦目はダッシュ力も良く自力勝負に出て完勝。タイムを2.6秒も縮め、レース最速の上がりで完璧な走りだった。距離延長は望むところだ。馬体も成長して幅が出てきた。

「前走は馬場が合わなかった。もっと乾いた馬場で走らせたい。追い切りでは思った以上の速い時計を出し、心身共にへこたれなくなった。馬体も今がちょうど良い。筋肉の張りもいいし、毛づやも良くなってきている」と酒井忍調教師。

ウノキボンバイエ(牡2歳 浦和・宇野木博徳厩舎)

写真:真鍋元

 新馬戦、2戦目のルーキーズサマーカップといずれも道中がスムーズだったわけではないが、重賞でも二の脚の速さで先手を取るとマイペースに持ち込み直線は後続を大きく突き離す圧勝。今年の南関東最初の2歳重賞をものにした。前走の若武者賞では自分のかたちで競馬ができなかったが、それでも2番手で折り合いをつけると最後まで粘って2着入線した。

「前走は先手を取れずに負けてしまったが、逃げにこだわらずレースができるように終い伸びるような調教を重ねて来た。7日にしっかり追って、12日に2ハロンサーッと流す調整をする予定。攻め込んだぶん馬体が終わって、肩周りなどに丸みが出て筋肉がついてきた」と宇野木博徳調教師。

ブラフキャッチ(牡2歳 川崎・高月賢一厩舎)

写真:真鍋元

 デビュー前の能力試験から期待されていた馬。前走の若武者賞では人気馬を見るかたちでイン3番手の位置取り。じっくり構えての直線勝負をかけたが前の馬の脚色も良く差は縮まらず3着。それでもレース内容からは競馬がうまくなっているのがわかり収穫は大きかった。馬体も+8キロとさらに成長していた。長い脚が使えるので距離延びての楽しみがある。

「長くいい脚を使えるので距離が延びるのはプラス材料。若武者賞は3コーナーで詰まるところもあったし、スムーズに流れに乗せられればもっといいはず。今回の状態面からも自信を持って乗りたいと思っています」と野畑凌騎手。

プレミアムチーム(牡2歳 船橋・森泰斗厩舎)

写真:小金井邦祥

 デビューから無傷の2連勝。新馬戦では2着馬に2秒4の大差をつけ、2戦目の特別戦でも9馬身差をつける圧勝と破格の走りだった。いずれも逃げ切りだが、スピード値の違いから押し出されるようなひとり旅となった。脚が長くフォルムが綺麗で品の良い馬体をしている。初コースでも物見をするような馬ではなさそうだ。

「今回は相手関係も上がり、初コースへ初めての輸送競馬。前走では少しテンションが高いのが気になったので、レース間隔をあけて短期放牧に出してリフレッシュさせた。2戦とも逃げきっているが、本来は逃げにこだわる馬ではないはず。毎日自分で調教に乗っているが、乗り味が良くて素質の高さを感じている」と森泰斗調教師。

金子正彦

金子正彦

1962年11月12日 神奈川県出身。
1979年に川崎競馬で騎手デビューし16,482戦1,227勝を挙げて2017年3月に引退。重賞勝ちは東京ダービー(サイレントスタメン)、浦和記念(モエレトレジャー)、桜花賞(ミライ)、ハイセイコー記念(ソルテ)など11勝。
引退後は競馬ブック南関東版でコラム、週刊競馬ブックにて重賞回顧等を執筆。

中川明美

中川明美

競馬ブック南関東担当記者。
新聞紙面にてコラム『南関こんしぇるじゅ』、週刊競馬ブックで『NANKAN通信』、競馬ブックWEBにて『南関あらうんど』等を執筆。週刊競馬ブック南関東S重賞本誌担当。
グリーンチャンネルにて『アタック地方競馬』『ダート競馬JAPAN』に出演中。

写真:小川慎介

 鎌倉記念は、1着馬に対し12月16日に実施される全日本2歳優駿の優先出走権が与えられるトライアル重賞。地方交流重賞でもあり、今年は北海道から2頭が参戦。
11頭立てで行われた。

 テンに速い馬が揃ったが、主導権を握ったのが道営のコパノシチリア。2番手にウノキボンバイエ、3番手外にはルースアグレッシブがつけるというかたち。よどみのない流れのなか、レースが動いたのが3コーナー過ぎ。先頭がウノキボンバイエに変わると後続の追い上げが激しくなってきた直線外に出したブラフキャッチが豪快に伸び、前を捕らえるとそのまま突き抜け完勝。

 2着には後方にいたエイシンフロイデがいい伸び脚で鋭く切れ、3着には先行して粘ったウノキボンバイエが入り確定。

 勝ちタイムは1分44秒3(曇・良)。

写真:小川慎介

1着 ブラフキャッチ

 スタートから気合いを入れるも後方からのポジション取り。向正面からロングスパートをかけるかたちになったが、直線は豪快に突き抜けた。追ってからの反応も良く、力強い走りだった。

<高月賢一調教師>
 追い切りでも砂をかぶせながら伸びていました。ちょうどいいレース展開になったのではないかと思います。
 先行しなくてもどこからでも競馬ができるのがこの馬の強み。
 川崎競馬場で、川崎のジョッキーが乗って川崎の馬が勝つのはうれしいことです。川崎代表として恥じない競馬をしたいので全日本2歳優駿に行くかは馬と相談しながらになります。

<野畑凌騎手>
 前走で戦った馬たちなので、今度は負けないという気持ちで乗りました。
 スタートはうまく出てくれましたが、外目を回りそうになったので少し内にこだわって乗りました。3、4コーナーあたりから前の馬が下がってきて流れが一気に変わっても馬ががんばってくれました。
 距離延びて勝ったことに意味がありますね。今後が楽しみです。

2着 エイシンフロイデ

 スタートから出たなりで馬のリズム重視。終い勝負も直線だけで2着まで追い上げた。初物尽くしで何かと収穫が多いレースになった。

<西啓太騎手>
 能力があって先々も良くなりそうな馬です。砂かぶって道中フワフワしていたぶんかぶらないところまで出したら終いはいい脚使ってくれましたね。川崎コースにも対応できました。

3着 ウノキボンバイエ

 スタートセンスあり、ダッシュ力は抜群。正攻法で戦い、自分のかたちでの競馬はできていたが、最後の最後に脚いろが鈍った。

<室陽一朗騎手>
 レースで日々学んで良くなってきています。今日は2番手で噛んでしまったぶん止まってしまいました。2番手でもゆったりいけるようになればもっと終いがいいかたちになると思います。この馬なりによく走っていますし、距離はもっと長くてもこなせます。

4着 ナイトムーブ

 スタートも決まり、スムーズにレースを運んでいたが、4コーナー手前で大きく躓いた。結局これが大きく響き、悔いが残る一戦となった。

<本田正重騎手>
 出していったところで閉められて厳しい競馬になった。いいところだったんだけどな。あれがなければもっと上位を目指せたかもしれません。申し訳ありません。ただ、良馬場だったら走りが違うのを感じました。

5着 シゲキング

 これまでの逃げの戦法とは違い、控える競馬。いったんは位置を下げるも直線は巻き返しての入着だった。3ヶ月の休養明けで+22キロ。

<御神本訓史騎手>
 今日のような競馬もできるし、このメンバーで5着ならね。乗りやすいし。休み明けを一回使って良くなりそうですね。

6着 ソラニネガイヲ

 キャリア1戦で3ヶ月の休み明け。初めて揉まれる競馬になったが、集中力を切らさず、内容自体は悪くない。

<櫻井光輔騎手>
 自分的にはもう少し上の着順がほしかったですね。それでもこの条件で、タイトなギュッとした馬群になってもひるまず競馬していましたので収穫はありました。

7着 ブエンディア

 スタートはまずまずだったが、最後方からの競馬になった。最後は伸びてきてはいるが、重賞レースだとなかなか自分のかたちでの競馬はさせてもらえない。

<古岡勇樹騎手>
 ゲートに難があるので気をつけていました。今日はスタートは出たんですが、二の脚の進みが悪かったので後ろから行こうと切り替えた。最後も脚を使ってました。競馬も上手だし食らいついていた。これからチャンスがありそうな馬です。

8着 ルースアグレッシブ

 主導権は取れなかったが、外3番手と揉まれない位置での競馬。それでも闘争心に欠ける走りでまったく気持ちが入っておらず、力を出し切れなかった。

<笹川翼騎手>
 馬は良くなっています。間を割っていけなかったので、そこで馬が嫌気を出してしまった。雰囲気的には良かったのでどこかで巻き返したいです。

11着 プレミアムチーム

<矢野貴之騎手>
 ゲートでの駐立が悪くて出負けしてしまった。位置取りが悪くなって、馬も前向き過ぎてリズムがチグハグ。気持ちが強すぎて3戦での初めての輸送競馬はきつかった。

回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
24 令和7年 ベストグリーン 牡2 小野 楓馬
23 令和6年 ベアバッキューン 牡2 町田 直希
22 令和5年 サントノーレ 牡2 服部 茂史
21 令和4年 ヒーローコール 牡2 左海 誠二
20 令和3年 シルトプレ 牡2 笹川 翼
19 令和2年 リーチ 牡2 本田 正重
18 令和元年 インペリシャブル 牡2 矢野 貴之
17 平成30年 ミューチャリー 牡2 御神本 訓史
16 平成29年 リコーワルサー 牡2 森 泰斗
15 平成28年 ストーンリバー 牡2 井上 幹太
14 平成27年 ポッドガイ 牡2 矢野 貴之
13 平成26年 オウマタイム 牡2 繁田 健一
12 平成25年 ニシノデンジャラス 牡2 今野 忠成
11 平成24年 インサイドザパーク 牡2 左海 誠二
10 平成23年 ニシノファイター 牡2 小国 博行
9 平成22年 キスミープリンス 牡2 戸崎 圭太
8 平成21年 ナンテカ 牡2 坂井 英光
7 平成20年 ノーステイオー 牡2 左海 誠二
6 平成19年 ヴァイタルシーズ 牡2 左海 誠二
5 平成17年 カネショウマリノス 牡2 今野 忠成
4 平成16年 エスプリフェザント 牡2 久保 勇
3 平成15年 トキノコジロー 牡2 山田 信大
2 平成14年 パレガルニエ 牝2 今野 忠成
1 平成13年 ジェネスアリダー 牡2 桑島 孝春